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認定看護師

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がん性疼痛認定看護師 比嘉 啓

認定看護師の特徴

がん患者の緩和ケアにおいて、QOL(生活の質)に大きく関わる疼痛を専門とする看護師が、がん性疼痛認定看護師です。

役割として、がん性疼痛は早期から出現することもある慢性的な痛みで、全成人がん患者のおよそ40%が訴え、がんと診断された時点ではおよそ20~50%、進行がんでは、80~90%が痛みをもっているといわれています。このように、痛みはすべての病期(診断時から終末期)にわたってQOLを低下させるつらさの代表的症状です。

がんの痛みは、身体的な痛みだけでなく精神的・社会的・スピリチュアルな側面からも影響される「Total Pain」と言われています。疼痛コントロールがQOLの向上と治療を受ける体力や気力を維持するためにも重要であり、痛みを全人的に捉えたアセスメントを行い、薬剤の適切な使用・効果を評価しながら症状をマネージメントしていくことが求められると考えます。また、様々な症状と折り合いをつけながら生活できるよう、患者様だけでなく家族も含めて支援することが重要な役割です。

がん性疼痛認定看護師 比嘉 啓

認定看護師を目指したきっかけ

私は、外科病棟に勤め10年になります。外科はがん患者様が多く、周手術期から再発後のがん化学療法、終末期までと長く関わります。

そんな中で、疼痛コントロールできない終末期の患者様やそのご家族への関わり方に悩んだことなどがきっかけでした。また、緩和ケアについて専門的に学んだり相談する場が身近にはなく、そうした環境下で終末期のがん患者へ関わることの難しさもあり「本当にこの痛みを緩和することができないのか?自分自身看護師として苦痛緩和するためにすべきことがあるのではないか」という思いが強くなり認定看護師を目指しました。

認定看護師になって良かったと思うこと

知識を高めたことで、日々の看護実践での気づきが多くなってきたと思います。また、職種を超えて多職種と対等に患者様の話ができるようになれたことだと思います。

がん性疼痛認定看護師 比嘉 啓

認定看護師としての心がけ

「痛み」と聞くと、まず身体面に目を向けがちですが、精神的痛み、社会的な痛み、にも目を向けその人を全人的にとらえ、また、患者様、ご家族とできる限りコミュニケーションをとって適切なケアを見つけるように心がけています。

これからの目標

これから、様々な症例経験を積みながら、実践内容を分析し勉強会やカンファレンスを通じて病棟におけるスタッフへの教育活動や看護部全体のレベルアップを目指して、痛みや薬剤の効果と副作用など、緩和ケアについてのステップアップ研修を実施できるようにしなければならないと考えています。また、認定看護師として、実践・指導・相談の役割を踏まえ多職種協働で関われるように活動していきたいと考えています。

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