認定看護師の特徴
救急現場における様々な病態に応じた救命技術を迅速に実践し、危機状況にある患者・家族に対して精神面を配慮した援助を行います。
また、幅広い救急看護領域の知識をいかして、的確な判断に基づいてトリアージを実施します。さらに、災害時における急性期の医療ニーズに対するケアを実施します。
認定看護師を目指したきっかけ
12年間救急外来で勤務した後、病棟に移動。5年後再び救急外来へ移動となり新たな気持ちで救急看護に取り組んでいました。
救急では医師の指示を待つばかりではなく、情報量の少ない中でアセスメントを行い、救命を第一に優先すべき処置は何か、医師が行う治療の目的を理解し、次に起こりうる症状や徴候を予測し、考えて行動しなければなりません。しかし、やればやるほど今まで行ってきた看護が経験によって身についていたものであるということに気づきました。もっと自分の知識を深め、根拠に基づいた救急看護を実践できる看護師になりたいと強く感じていました。そんな時に、看護師長から勧めがあり挑戦しました。
認定看護師になって良かったと思うこと
より専門性を高めることで患者をみる視点やポイントのおさえ方を明確に示すことが出来るようになったことです。また、同じ志を持っている仲間が病院内外に増えたことは私にとって大切なことです。
認定看護師のイメージ
はっきり言って、受験するまで資格の存在を知りませんでした。
認定看護師として現在取り組んでいること
誰が行っても質の高いトリアージが実践できる院内トリアージの構築に取り組んでいます。また、院内救急カートの統一化と管理、バックバルブマスクの管理の徹底など横断的に活動しています。
更に、災害委員会を発足しメンバーを中心にマニュアルの作成や災害時訓練など、試行錯誤を重ねながら行っています。
認定看護師としての心がけ
瞬時の判断力はもちろん、広い視野を持ち物事を冷静に分析し対処するように行動しています。
また、救急では他職種との連携が重要なのでコミュニケーション能力や人間力も求められます。日頃から、笑顔で周囲のスタッフが相談しやすいように心がけています。
これからの目標
救急スタッフだけでなく院内の全スタッフに対して、患者の異常を早期に発見し、根拠のある看護が実践出来るように研修会や勉強会を企画していきたいと思います。