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     東北地方太平洋沖地震への医療支援活動について

今回、東北太平洋沖地震発生で亡くなられたすべての方々に哀悼の意を表し、被災されました皆様にお見舞い申し上げます。

平成23311()1446分に発生しました東北太平洋沖地震に対して徳洲会では、地震直後にTMAT(徳洲会医療援助隊)の先遣隊を派遣し現地の状況を確認。メディアで伝えられているよりも予想外の大規模な被害で、翌日には、医師・看護師・薬剤師・事務を含む80名の職員を派遣。52()までには、総勢903名・延べ日数5781日の職員を派遣し災害医療支援活動を終了しました。

私も、413日から23日までの11日間、支援活動に参加させていただきました。被災日から1か月間が過ぎた中でも、気仙沼市、南三陸町などでは瓦礫の山ばかりで自衛隊による行方不明者の捜索および瓦礫の撤去が行われていました。一瞬にして津波のすごさを痛感させられ背筋が凍る思いをしたことを覚えています。

宮城県・岩手県などの太平洋側では、津波により医療機関の被害も大きく救急患者さんの受入れが困難な状況が続いていました。わたしの主な活動が、被災地または医療機関から、他県や関東地方の医療機関へ転院搬送に従事。なれない長距離運転に45日では疲労もピークでしたが、患者さんやご家族からこんな言葉を頂きました。「地震と津波で一瞬にして何もかもなくなり現実とは思いたくない心境だった。これからどうしたらいいのか分からなかったけど、今は皆さんのように大勢の方が私達のために支援していただいているので、不安もあるけど前向きに頑張ることができると思います。ありがとうございます。」と、笑顔で言って頂いたときには、逆に励まされた思いで私自身頑張れたと思います。何もない絶望から、新しい希望に向かって前向きに取り組む姿勢は、今回の支援活動を通して学んだことだと思います。

個人の支援活動期間を終了し被災地から離れるときに、これからはどんな支援ができるのだろうと考えました。個人としては微力だと思いますが、人と人のつながりを大切に日本中が一つとなり、大きな力で、東北地方の復興に向けて長期的に支援していかなくてはいけないと思います。「思いやりを行動で」ともに協力していきましょう。

 最後に、今回支援活動に参加させていただく機会を与えていただいた職場をはじめ、NPO法人TMATには感謝申し上げます。また、関係部署職員には長期の不在に理解を頂いたことに深く感謝申し上げ、医療支援活動の報告とさせていただきます。


 宮平 滝司 選手
 
 被災地での模様

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