その他の業務
1. 離島・へき地医療応援業務
徳洲会グループでは、医療スタッフが十分に確保できない離島・へき地のグループ病院に対して、医師だけでなく多職種のスタッフが応援業務を行っています。当院の薬剤師も、1年を通じて常に2名~3名が、1~2ヶ月毎の交代で、宮古島、石垣島、与論島、沖永良部島、徳之島、奄美大島、喜界島などの徳洲会病院の応援業務を行っています。
応援業務は、地元の人々の医療の質向上に貢献するだけでなく、スタッフにとっても、応援先の病院で新しい出会いや交流が生まれたり、新しい文化に触れたり、また、医療資源や医療環境が十分には満たされない状況下で、判断力と行動力が養われるなど、人生経験として大いに役立っていると言えます。
2. 災害医療支援
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徳洲会グループには、医師、看護師、薬剤師、栄養士、事務職員を中心に組織されたNPO法人TMAT(徳洲会医療救援隊)があり、阪神淡路大震災以来、国内外を問わず積極的に災害医療を行っています。当院にも、専門の訓練を受けてTMATに所属する薬剤師が2名勤務し、熊本の震災の際にはTMATの一員として災害医療に参加しました。また、当院は災害医療支援病院なので、DMATに所属する薬剤師も災害医療支援活動を行っています。
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<熊本震災の災害医療に出発する薬剤師>
(写真中央)
3. 治験・臨床研究
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徳洲会グループは、民間病院では最も治験や臨床研究に大規模に参加しており、「未来医療研究センター」というSMOも組織しています。その中で、当院は臨床試験部が独立して組織され、積極的に治験や臨床研究を行っています。薬剤部のCRC薬剤師4名は、臨床試験部の専従CRC薬剤師3名と協力して、治験薬の管理や調剤、被験者への服薬指導などのサポートを行っています。
また、薬剤部内では、薬剤師主導の臨床研究を行っています。現在では、リネゾリドの血小板減少症発現因子についての解析、持続血糖測定値と糖尿病治療薬の効果の比較検証、CD腸炎への薬物療法の影響、バンコマイシンの血中濃度に与える因子の解析などを、長期的に取り組んでいます。
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<治験薬のミキシングを無菌的に行うCRC薬剤師>