院長あいさつ
2021年1月付けで前院長の伊波潔総長に引き継ぎ、病院長に就任しました大城吉則です。新型コロナウイルス感染症の拡大下で院長を拝命することになり、身が引き締まる思いです。当院は1988年4月1日に沖縄市に開設以来、徳洲会グループの基本理念である「生命だけは平等だ」、「生命を安心して預けられる病院」、「健康と生活を守る病院」のもとで、病院スタッフ一丸となって地域医療に貢献するため全力を尽くしてきた歴史があります。私もこの徳洲会グループの崇高な理念を継承して、地域の皆様が安心して暮らしていけるよう、当院の診療の根幹である “24時間救急対応、断らない医療”を堅持していく所存です。
2016年4月1日に現在の北中城村への移転を機に、病院の規模を大幅に拡大し、2017年には沖縄県の災害拠点病院にも指定されました。県内最大級の屋上ヘリポートを設置し、大規模災害時の対応、そして本島北部地域・離島の高度救命医療が必要な救急患者様への迅速な対応も可能となり、救急医療の守備範囲も拡大しております。
さらに、“最先端医療”および“がん診療”にも力を入れております。各種最先端手術にも対応可能な移動型CTを備えたハイブリッド手術室、精密で侵襲の少ない手術を可能にした手術支援ロボットのda Vinci、最先端の心臓カテーテル治療を行うカテーテル室そして血液疾患に対する骨髄移植のための無菌室など最新の医療設備・機器を備え、そして各領域の専門医師および医療スタッフの充実ともに病院機能も拡充させております。
現在、日本は世界で最も高齢化が進み、2017年にはすでに4人に1人が65歳以上の高齢者となっています。国の地域医療構想においては、地域内で高度急性期、急性期、回復期、慢性期の4つの医療機能を完結できる医療提供体制の整備そして介護・福祉に関する地域包括ケアシステムとして、医療・介護・予防・住まい・生活支援が地域内で包括的に確保される体制構築を模索しております。当院も地域の中核病院として急性期医療への対応、および高齢者および慢性疾患の患者様に対しましても、地域内で包括的・継続的な医療が提供できる様、開業医の先生方および長期療養型施設とも綿密な病診連携をとりながら、地域内で完結できる双方向性の医療の実現にも努めております。
今後、『人生100年時代』と言われるように日本人の平均寿命は飛躍的に延びることが予測されています。より良い人生を過ごすためには、予防医療による健康寿命を維持することが重要です。当院の健康管理センターでは、皆様の健康維持のサポートおよび病気の早期発見のため、心地よい健診・人間ドックをめざした健診業務を行っています。また、一般市民向けに、がん、心臓病、脳卒中、糖尿病、慢性閉塞性肺疾患等の生活習慣病の予防、その他、健康および病気に関する疑問点の解決や知識を深めて頂くための医療講演会も定期的に行っていますのでご活用願います。
新型コロナ感染症がなかなか収束しない状況下で、しばらくは患者様および関係者の皆様にはご不便をおかけしますが、引き続き地域の皆様が安心して病院を受診して頂けるよう、そして最善な医療を提供できるように全職員が一丸となって感染対策に努めますので、今後も変わらぬご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。
中部徳洲会病院 院長 大城吉則