弁膜症外来・TAVI外来

弁膜症外来・TAVI外来

中部徳洲会病院の「弁膜症外来・TAVI外来」のお知らせ

中部徳洲会病院では毎週水曜日に弁膜症外来・TAVI外来をおこなっております。
心雑音がある方や、以前から弁膜症(大動脈弁狭窄症や僧帽弁閉鎖不全症など)を指摘されていたけれど高齢なので様子を見ていたという方でも、一度当院ハートチームにご相談ください。

受付時間 (月) (火) (水) (木) (金) (土)
8:30~11:30 弁膜症外来
TAVI外来

大動脈弁狭窄症とは

心臓の左心室と大動脈の間にある「大動脈弁」が何らかの原因で硬くなると、弁の面積が狭くなり全身に送り出す血液の流れが速くなるため、心臓に負担がかかります。大動脈弁狭窄症は、加齢に伴って増える心臓の病気です。原因は先天性と後天性があり、以前はリウマチ熱が主な原因でしたが、抗生物質の普及により減少しました。現在は、加齢による弁の変性や石灰化が主な原因で、高齢化が進むにつれて増えています。大動脈弁狭窄症は、最初は心臓の「弁」の病気ですが、進行すると心筋(心臓を動かす筋肉)が障害され、心臓全体の病気になります。 この状態になると、弁の治療だけでは心筋の障害は回復せず、心臓は正常に働かなくなります。 心臓弁膜症は自然に治らないため、早期の診断と治療が大切です。

提供:エドワーズライフサイエンス株式会社

大動脈弁狭窄症は、心不全の原因の一つです

大動脈弁狭窄症は、心不全の原因の一つとして認識されています。 心不全とは、心臓の機能が低下し、心臓に過剰な負担がかかる状態を指します。慢性心不全と急性心不全に分けられ、慢性心不全の患者は悪化による再入院が繰り返され、身体機能の悪化が進む悪循環が特徴となります。大動脈弁狭窄症の早期発見と適切な治療が、心不全の予防や症状の悪化を抑えるために重要です。

経カテーテル大動脈弁留置術

(TAVI:Transcatheter Aortic Valve Implantation タヴィ)とは

TAVIは、重症以上の大動脈弁狭窄症に対するカテーテル治療で、2013年10月より公的医療保険で手術可能となりました。開胸することなく、また心臓を止めることなく、太ももの付け根などの血管からカテーテル(細い管)を使って人工弁(生体弁)を患者さんの心臓まで運び、留置する手術です。傷口が小さく、人工心肺を使用しなくて済むことから、体への負担が少なく入院期間も短いのが特徴です。

多くの場合は、太ももの付け根の血管から弁を装着したカテーテルを挿入する「経大腿アプローチ(TF)」で行われます。他には、肋骨の間を小さく切開し、心臓の先端(心尖部)からカテーテルを挿入する「経心尖アプローチ(TA)」や胸骨上部を小さく切開し、上行大動脈からカテーテルを挿入する「経大動脈アプローチ(TAo)」、鎖骨下動脈からカテーテルを挿入する「経鎖骨下動脈アプローチ(TS)」もあります。
どの場合も、大動脈弁の位置にカテーテルで人工弁を留置した直後から、患者さんの新たな弁として機能します。

提供:エドワーズライフサイエンス株式会社

2020年に改定された弁膜症治療のガイドラインでは、手術治療の選択は、様々な要素(患者さんの年齢、解剖学的特徴、併存疾患、フレイルなど)を考慮し、患者さんに開胸手術とTAVI治療の両方の説明を行ったうえで、患者さんの価値観や希望を加味し、最終的にハートチームで決定することを推奨しています。当院でも循環器内科と心臓血管外科が中心となり、コメディカルスタッフもメンバーに加えたハートチームで治療方針の決定を行なっております。

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