臨床研究
当院では以下の研究を実施しております。
この研究は、通常の診療で得られた過去の記録を使って行われます。このような研究は、国が定めた指針に基づき、対象となる患者さまのお一人ずつから直接同意を得るかわりに、研究の目的を含む研究の実施についての情報を公開することが必要とされています。研究結果は学会等で発表されることがありますが、その際も個人を特定する情報は公表しません。
未破裂大型近位部内頚動脈瘤の治療法に関する全国実態調査
- 1.研究の対象
- 2012年1月1日から2016年12月31日に当院で未破裂大型近位部内頚動脈瘤の手術を受けた患者さまを対象としています。
- 2.研究目的・方法
- 後交通動脈分岐部より近位の未破裂大型内頚動脈瘤に対して、外科治療では頭蓋底外科技術や血行再建術など、血管内治療ではパルーンアシストやステントなどが発展してきているものの、治療に難渋することや合併症が生じることもいまだ稀ではありません。近年になり、血流の整流化により動脈瘤を閉塞させるフローダイパーターが新しい治療法として認可されました。これにより従来治療の難しかった脳動脈瘤も安全に根治できる可能性が高まってきました。しかしながら、この最新治療を含めた、この部位の大型動脈瘤の治療適応ならびに治療成績を含む全体像については明らかではないのが現状です。
そこで、本研究では、全国の脳神経外科主要施設に対してアンケート調査をし、現在の同動脈瘤の治療実態を明らかにし、今後の治療指針に資するデータを提供することを目的としています。
研究期間:当院院長承認後~2018年9月30日 - 3.研究に用いる試料・情報の種類
- 本研究では、診療録を利用し、最大径10mm以上の海綿静脈洞部または傍床状突起部(内頚動脈の錐体部から上下垂体部)の未破裂内頚動脈瘤患者における患者背景、臨床症状、放射線学的所見、治療法、合併症や転帰等を調査します。
- 4.外部への試料・情報の提供
- 研究機関へのデータの提供は、特定の関係者以外がアクセスできない状態で行います。
- 5.研究組織
- 研究責任者:山梨大学医学部脳神経外科学講座 教授 木内 博之
研究協力機関:本邦の脳神経外科を標榜し脳神経外科手術を行っている施設 - 6.お問い合わせ先
- 本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
また、試料・情報が当該研究に用いられることについて患者さまもしくは患者さまの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さまに不利益が生じることはありません。 -
照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:
研究責任者 脳神経外科 新垣 辰也
沖縄県中頭郡北中城村アワセ土地区画整理事業地内2街区1番
098-932-1110(代表)