臨床試験部

臨床試験部

臨床研究

研究一覧に戻る

患者さんへ

アルコール性肝硬変患者の予後に関する検討(後ろ向きコホート研究)

 この研究は、通常の診療で得られた記録を使って行われます。このような研究は、国が定めた指針に基づき、対象となる患者さんのお一人ずつから直接同意を得るかわりに、研究の目的を含む研究の実施についての情報を公開することが必要とされています。研究結果は学会等で発表されることがありますが、その際も個人を特定する情報は公表しません。

1.研究の対象
2000年1月~2021年3月に当院で肝硬変と診断された方
2.研究目的・方法

沖縄県では慢性肝疾患の進行像としての肝硬変の原因の多くがアルコール性であり、かつアルコール性肝疾患による死亡率は男女ともに日本全体の平均を大きく上回っております。そのため沖縄県に肝臓病での死亡率を低下させるためにはアルコール性肝疾患対策が重要となります。

一般的に肝硬変まで進行していない段階では節酒することで肝障害をコントロールできることも期待できますが、肝硬変まで進行してしまうと断酒しないとその後の経過は非常に良くないことは想像できるかと思います。沖縄県民は体質的にお酒を飲めるかたが多いが故に飲み過ぎて肝臓を悪くするかたが多く、節酒や断酒のメリット、健康障害を惹起するような飲み方のデメリットを啓発することが大切だと考えております。

その一環として今回琉球大学病院と関連病院においてアルコール性肝硬変と診断された患者さんで断酒できた場合とできなかった場合の予後(経過)を比較検討し、診療に役立てるための研究を計画しました。対象となる患者さんへ新たな治療を行うとか、採血を改めて行うことはありません。今までのカルテ記録を参照させて頂きまとめて検討させて頂くことになります。

研究実施期間:施設院長承認後~2022年3月31日
(登録期間:施設院長承認後~2021年3月31日)

3.情報の利用拒否
 情報が当該研究に用いられることについて、患者さんもしくは患者さんのご家族等で患者さんの意思及び利益を代弁できる代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、「7.お問い合わせ先」までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。
4.研究に用いる情報の種類
情報:生年月、性別、断酒の有無、合併症、血液検査 等
5.外部への情報・試料の提供
研究施設への情報の提供は、診療録情報から紙媒体に転記され郵送により提供されます。研究のどの段階でも特定の関係者以外がアクセスできない状態で行います。対応表は、当センターの個人情報管理者が保管・管理します。
6.研究組織
研究責任者:琉球大学病院第一内科・特命講師 前城達次
研究分担施設:かりゆし会ハートライフ病院、なかよし内科クリニック、沖縄赤十字病院、仁愛会浦添総合病院、北部地区医師会病院、敬愛会中頭病院、中部徳洲会病院、那覇市立病院
7.お問い合わせ先
本研究に関するご質問等がありましたら以下の連絡先までお問い合わせ下さい。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:
研究責任者:
中部徳洲会病院・内科 消化器内科 医長 仲間 直崇
住所:〒901-2393 沖縄県中頭郡北中城村字比嘉801番地 電話番号:098-932-1110

研究代表者:
琉球大学病院・第一内科 特命講師 前城達次
住所:〒903-0215沖縄県中頭郡西原町字上原207 電話番号098-895-1144

(2020年11月1日作成(第1.0版))

ページの先頭へ