病院情報の公表

平成28年度中部徳洲会病院病院指標

年齢階級別退院患者数
診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
成人市中肺炎の重症度別患者数等
脳梗塞のICD10別患者数等
診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）

年齢区分	0～	10～	20～	30～	40～	50～	60～	70～	80～	90～
患者数	1584	358	220	353	732	1056	1818	1904	2278	1118

当院の退院患者数を年齢別に（10歳刻み）で分けた指標となります。平成28年度（4月～3月)までの総退院患者数11,421名を年齢階級別でみると（平均値：58歳：年齢中央値：67歳）となっております。小児（0～9歳)の占める割合が、13.8%と地域の小児の入院医療を補っております。また60歳以上の占める割合は62.3%にのぼり、地域社会の高齢化を反映しております。

診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード

内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
040081xx99x00x	誤嚥性肺炎	589	14.45	21.25	13.07	82.82
110310xx99xx0x	腎臓または尿路の感染症	283	10.65	12.43	3.18	80.47
050130xx99000x	心不全	28	20.07	17.95	21.43	81.93
180010x0xxx0xx	敗血症（1歳以上）	24	21	19.24	8.33	85.33
010230xx99x00x	てんかん	20	6.8	7.12	15	63.1

内科は、特に地域社会の高齢化を反映しております。誤嚥性肺炎が最も患者数が多く（内科での割合：33.4%）、腎臓または尿路の感染症（内科での割合：16.0%)となっています。自院の誤嚥性肺炎・腎臓または尿路の感染症は、主に介護施設からの患者様が多く退院後も介護施設に戻って生活されます。自宅または介護施設に早く戻って以前の生活を送れるようにと平均在院日数は、全国平均より短い傾向にあります。

消化器科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
060340xx03x00x	胆管（肝内外）結石、胆管炎	35	6.66	11.06	2.86	67.37
150010xxxxx0xx	ウイルス性腸炎	28	6.61	5.5	3.57	58.64
060130xx99000x	食道、胃、十二指腸、他腸の炎症（その他良性疾患）	18	5.39	7.44	5.56	60.06
060300xx97100x	肝硬変（胆汁性肝硬変を含む。）	17	12.59	14.28	5.88	56.82
060280xxxxxxxx	アルコール性肝障害	13	10.69	16.16	0	48.46

消化器科は、胆管（肝内外）結石、胆管炎が最も多い症例です。次にウイルス性腸炎、食道、胃、十二指腸、他腸の炎症（その他良性疾患）、肝硬変（胆汁性肝硬変を含む。）、アルコール性肝障害になります。全国の平均在院日数に比べて当院では短い入院期間になっており患者様の経済的負担を考慮しております。

循環器科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
050050xx99100x	狭心症、慢性虚血性心疾患	254	2.86	3.06	0.79	65.11
050070xx01x0xx	頻脈性不整脈	243	4.79	5.51	0.41	60.09
050050xx02000x	狭心症、慢性虚血性心疾患	194	4.89	4.71	0.52	70.18
050130xx99000x	心不全	106	13.0	17.95	9.43	81.33
180010x0xxx0xx	敗血症（1歳以上）	80	16.95	19.24	11.25	82.33

循環器科は、１位に狭心症・慢性虚血性心疾患、次に頻脈性不整脈になります。狭心症・慢性虚血性心疾患は、カテーテル治療目的の入院となります。頻脈性不整脈は、カテーテルアブレーション治療でどちらの治療もクリニカルパスを使用しており在院日数も全国より短い傾向にあります。

小児科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	平均年齢
150010xxxxx0xx	ウイルス性腸炎	457	3.22	5.50	3.77
0400801199x00x	肺炎等（1歳以上15歳未満）	258	4.49	5.79	2.89
040070xxxxx0xx	インフルエンザ、ウイルス性肺炎	180	4.66	6.09	2.18
040090xxxxxx0x	急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症（その他）	174	4.51	6.02	0.67
040100xxxxx00x	喘息	126	3.83	6.42	3.98

小児科は、ウイルス性腸炎、気管支肺炎、インフルエンザ・ウイルス性肺炎、急性気管支炎、喘息と小児に多い疾患を受け入れています。

外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
080011xx99xxxx	急性膿皮症	114	9.69	11.97	6.14	86.2
150010xxxxx0xx	ウイルス性腸炎	72	5.17	5.50	2.78	55.29
060102xx99xxxx	穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患	67	7.13	7.89	2.99	58.51
060210xx99000x	ヘルニアの記載のない腸閉塞	67	6.73	9.08	5.97	71.24
060150xx03xxxx	虫垂炎	57	4.11	5.60	0	28.51

外科は、急性膿皮症（蜂窩織炎）が最も多く、次にウイルス性腸炎、穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患の順に続きます。急性膿皮症は重症化して入院加療が必要な場合に抗生剤治療を行います。それ以外は、消化器系疾患であり入院にて手術・加療を行っております。平均在院日数は、全国平均よりも短い傾向にあります。

整形外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
160800xx01xxxx	股関節大腿近位骨折	159	22.66	27.63	74.84	79.63
160690xx99xx0x	胸椎、腰椎以下骨折損傷（胸・腰髄損傷を含む。）	92	14.83	20.57	69.57	79.55
160760xx97xx0x	前腕の骨折	77	3.29	5.49	0	53.88
160780xx97xx0x	手関節周辺骨折脱臼	44	2.14	4.37	0	32.59
160740xx97xx0x	肘関節周辺の骨折・脱臼	30	3.9	5.33	3.33	17.47

整形外科は、高齢者に多い股関節大腿近位骨折、胸椎、腰椎以下骨折損傷（胸・腰髄損傷を含む。）が最も多い症例です。股関節大腿近位骨折は、地域連携パスを利用して急性期病院の役割（手術、早期リハビリの介入）を促進しております。胸椎、腰椎以下骨折損傷は、腰椎骨折の入院加療にて保存的治療、疼痛管理を行っており、すべての症例で在院日数は短い傾向です。

形成外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
180060xx97xxxx	その他の新生物	-	-	6.76	-	-
080007xx010xxx	皮膚の良性新生物	-	-	4.28	-	-

脳神経外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
010060x2990401	脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満）	72	16.35	16.54	47.22	67.01
010040x099x00x	非外傷性頭蓋内血腫（非外傷性硬膜下血腫以外）（JCS10未満）	63	16.38	19.35	42.86	63.29
010060x2990201	脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満）	38	12.68	16.73	26.32	72.03
160100xx99x00x	頭蓋・頭蓋内損傷	33	7.94	7.52	12.12	54.36
010230xx99x00x	てんかん	23	5.52	7.12	8.7	59

脳神経外科の最も多い疾患が脳梗塞であります。当院は脳卒中地域連携対応医療機関の急性期医療機関であり、脳梗塞は、発症後早期の治療開始が重要また救急搬送体制の充実が必要です。当院では、手術・薬剤治療（内科的治療）・早期リハビリを連携パスを通して地域の脳卒中治療の役割を補っております。

心臓血管外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
050180xx97xxxx	静脈・リンパ管疾患	59	1.03	3.34	0	61.8
050130xx99000x	心不全	12	14.83	17.95	16.67	90.33
180010x0xxx0xx	敗血症（1歳以上）	12	15.67	19.24	8.33	79.67

心臓血管外科は、静脈・リンパ管疾患（下肢静脈瘤）の治療が最も多くパスを利用して治療を行っております。また、心不全や敗血症などの重症化して入院加療が必要な患者に対応しております。

産婦人科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
120060xx01xxxx	子宮の良性腫瘍	-	-	10.05	-	-
120070xx01xxxx	卵巣の良性腫瘍	-	-	10.36	-	-
120070xx02xxxx	卵巣の良性腫瘍	-	-	6.42	-	-
120090xx97xxxx	生殖器脱出症	-	-	9.44	-	-
120110xx99xx0x	子宮・子宮附属器の炎症性疾患	-	-	8.04	-	-

放射線科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
120060xx97xxxx	子宮の良性腫瘍	34	3.38	5.00	0	44
120100xx97xxxx	子宮内膜症	-	-	7.53	-	-

放射線科は、子宮の良性腫瘍（子宮筋腫）の症例に対して子宮動脈塞栓術（UAE）治療を行っております。

泌尿器科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
11012xxx97xx0x	上部尿路疾患	100	3.11	7.08	0	81.9
11012xxx020x0x	上部尿路疾患	87	3.8	5.83	1.15	60.66
110080xx01x0xx	前立腺の悪性腫瘍	68	7.78	13.39	0	67.1
110070xx0200xx	膀胱腫瘍	58	6.41	7.44	0	72.81
110310xx99xx0x	腎臓または尿路の感染症	50	8.74	12.43	2	70.4

泌尿器科は、上部尿路疾患（尿管結石）の手術治療が最も多い症例です。次に多いのが前立腺の悪性腫瘍（前立腺がん）の腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術（ダ・ヴィンチ）治療や膀胱腫瘍（膀胱がん）の膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）を行っておりほとんどがクリニカルパスを使用。在院日数は全国平均よりも短い傾向にあります。

初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード

	初発					再発	病期分類基準（※）	版数
	Stage I	Stage II	Stage III	Stage IV	不明	再発	病期分類基準（※）	版数
胃癌	17	-	-	-	-	-	1	7
大腸癌	14	19	49	34	-	-	1	7
乳癌	16	14	-	-	-	-	1	7
肺癌	13	-	20	17	15	-	1	7
肝癌	-	-	0	-	-	-	1	7

※ 1：UICC TNM分類，2：癌取扱い規約

定義：5大がんについて、集計期間に入院治療を行った、初発患者の病期分類による延べ患者数、再発患者の延べ患者数を示しています。
当院において、がんの診断、初回治療を行った場合を「初発」として病期分類ごとに集計し、がんの診断、初回治療以降の継続治療を行った場合を「再発」として集計しています。
がんの病期分類は、がんがどれくらい進行しているのかという病期・進行度を意味し、Stage0からStageIVまであり、StageIVが最も進行していることになります。
集計の方法は、病期分類基準をUICC TNM分類、第7版を使用しております。

成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード

	患者数	平均在院日数	平均年齢
軽症	64	7.97	52.78
中等症	222	11.83	84.33
重症	15	19.6	84.87
超重症	14	21	80.86
不明	0	0	0

定義：入院契機病名および最も医療資源を投入した傷病名が肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎で、さらにその中でもICD10コードがJ13～J18で始まるもの。※インフルエンザ等、ウイルス性肺炎（DPC 040070相当）、誤嚥性肺炎（DPC 040081）は除外。
集計方法：肺炎重症度（A-DROPシステム）を使用。①男性≧70歳、女性≧75歳②BUN≧21または脱水(+)③酸素飽和度≦90％④意識障害（肺炎に由来する）⑤sBP≦90mmHGで評価。①から⑤のうち該当するものの数によって分類する。軽症（０）・中等症（１～２）・重症（３）・超重症（３以上）。

脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード

ICD10	傷病名	発症日から	患者数	平均在院日数	平均年齢	転院率
G45$	一過性脳虚血発作及び関連症候群	-	43	4.97	68.6	2.32
G46$	脳血管疾患における脳の血管(性)症候群	-	0	0	0	0
I63$	脳梗塞	3日以内	286	17.5	74.21	44.41
I63$	脳梗塞	その他	18	20.72	68.39	2.63
I65$	脳実質外動脈の閉塞及び狭窄，脳梗塞に至らなかったもの	-	11	14.45	70.0	14.28
I66$	脳動脈の閉塞及び狭窄，脳梗塞に至らなかったもの	-	-	-	-	-
I675	もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症>	-	0	0	0	0
I679	脳血管疾患，詳細不明	-	0	0	0	0

定義：「ICD10」とは、疾病及び関連保健問題の国際統計分類です。WHOによって公表された分類で、疾病の種類をアルファベットと数字によって表しています。
医療資源を最も投入した傷病名が脳梗塞の患者様を対象として、その発症から入院までの日数別に症例数、平均在院日数、平均年齢、転院率を示しています。
解説：
脳梗塞治療では迅速に治療を行うことが予後の患者様のADL（日常生活動作）に大きな影響を与えます。当院では緊急に治療が必要な患者さんを常に受け入れることができるように体制の確保に促進するとともに、地域の医療機関と連携して治療を行っていきます。

診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード

内科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K386	気管切開術	13	25.85	99.23	46.15	74.77
K664	胃瘻造設術（経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む）	13	21.15	32.92	30.77	83.31
K7211	内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ未満）	-	-	-	-	-
K610-3	内シャント設置術	-	-	-	-	-
K616-4	経皮的シャント拡張術・血栓除去術	-	-	-	-	-