診療科案内

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心臓血管外科

心臓血管外科のご案内

当科の診療の特色

心臓血管外科では、狭心症や心臓弁膜症、大動脈および末梢血管疾患等に対する外科治療を行っています。具体的には冠動脈バイパス術、弁置換術や弁形成術、大動脈人工血管置換術などです。最近では高齢化に伴い、手術を必要とする心臓疾患や大動脈疾患が増えています。その中には緊急手術を要する疾患も含まれており、当院では24時間365日体制で対応しております。

心臓の手術と聞くと不安な気持ちになる方もいらっしゃいますが、ここ数年の医療技術の進歩は目覚ましいものがあり、とても安全に手術が行える時代になりました。私たちが手術した患者さんの中にも80代で心臓弁置換術を受けられ、手術後わずか14日で元気に退院された方もいらっしゃいます。

当院では手術が必要と考えられる患者さんに対してハートチームでカンファレンスを行い、その治療方針を決定しております。安心と信頼の心臓手術を提供することはもちろんのこと、患者さん一人一人にあった治療を行うことで地域の皆様のお役に立てるよう心がけています。

主な対象疾患と診療内容

心臓弁膜症
高齢化に伴い心臓弁膜症が増えていますが、中でも大動脈弁狭窄症や僧帽弁閉鎖不全症が増えています。
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虚血性心疾患
心臓を栄養する血管が狭くなる狭心症や血管が詰まって心筋が壊死する心筋梗塞は、発症すると命に関わることがあります。
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大動脈疾患
胸部や腹部の大動脈瘤は自覚症状に乏しく検査で偶然見つかることが多い病気です。破裂した場合は突然死にもつながる怖い病気です。
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また大動脈疾患の中でも大動脈解離は突然発症する病気であり、緊急手術をしなければ命が助からない病気です。
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末梢血管疾患
足の動脈が狭くなる閉塞性動脈硬化症はひどくなると歩行時に痛みを伴うようになります。治療せずに放置しておくと、下肢の壊死が進行して切断になる恐れもあります。
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診療実績

当科の手術件数

2021年の当科の総手術件数は194例でした。手術内容の詳細は以下の通りです。

開心術件数

2021年は77例の開心術を施行し、過去最高の症例数となりました。当院スタッフの心臓血管外科手術に対する経験値もあがってきており、患者様により安心して心臓手術を受けていただける環境が整ってきていることを実感しています。

開心術内訳

2021年も例年通り、高齢化社会を反映して弁膜症手術の割合が50%と最も多くを占めました。他にも大動脈瘤や大動脈解離などの胸部大血管手術と虚血性心疾患に対する冠動脈バイパス手術もそれぞれ約20%の割合を占めました。

開心術の年齢別割合と男女比

2021年は70代で心臓手術を受けられる方が34%と最も多い割合を占めました。次に80代の方が約30%の割合を占め、高齢化社会を反映する結果となりました。一方で50代までの若年者も約16%の割合を占めており、生活習慣病に伴う心大血管疾患が増えてきている印象です。

男女比については例年通り、男性の方が多い傾向にありました。

緊急手術症例の割合

2021年に行った緊急手術は13例で、開心術に占める割合は約17%でした。症例の内訳は急性大動脈解離など胸部大動脈手術が12例、弁膜症が1例でした。

当院でも低侵襲心臓手術(MICS;Minimally Invasive Cardiac Surgery)に力を入れています。

一般的に行われている心臓弁膜症手術は、胸骨を縦に切開する「胸骨正中切開」です。この方法は胸の真ん中にある胸骨を切るため、約20〜30cmの傷が残ります。一方、低侵襲心臓手術(MICS;ミックス)とは、できるだけ小さな切開で行う手術のことで、胸骨を切らずに肋骨と肋骨の間を約10cm切開して手術を行います(図)。

MICS(ミックス)では胸骨を切らないため出血が少なく、胸骨の感染や縦隔炎のリスクもほとんどありません。また胸骨を温存することにより、早期離床、早期回復、早期の社会復帰が可能となり、手術後のQOL(生活の質)向上が期待できます。

全ての患者様がMICSの対象となる訳ではありませんが、条件が整えば積極的にMICSで手術を行うように心がけています。弁膜症でお困りの方は、一度当院「弁膜症外来(月・水の午前)」へご相談ください。

図:MISC(ミックス)術後の傷跡(男性)

MICSの症例数

2021年も昨年同様に適応のある患者様に対しては積極的にMICSを行ってまいりました。今年は19例のMICS手術を経験し、例年と比較して飛躍的に増加しました。心臓手術に対する割合は24%で約4人に1人はMICS手術を受けられた計算となります。MICS手術は胸骨正中切開手術に比べて術後の回復が早く、受けていただいた患者様にも非常に喜んでいただける結果となりました。

MICS症例の内訳

またMICS症例の内訳は以下の通りです。2021年は特に大動脈弁疾患に対するMICS AVRが増加しました。また冠動脈バイパス術についてもMICSでの取り組みを開始しています。心臓腫瘍や先天性心疾患に対してもMICS手術で行い、その適応範囲を着実に拡大しております。

AVR:大動脈弁置換術、MVR:僧帽弁置換術、MVP:僧帽弁形成術
TAP:三尖弁形成術、CABG:冠動脈バイパス術

当院で行っているSutureless valveを用いたMICS AVRの術中動画です。※動画はYou Tubeで年齢制限が設けられていますので、動画はYou Tubeでご覧ください

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