泌尿器科
泌尿器科のご案内
科長あいさつ
院長、泌尿器科部長
大城 吉則
中部徳洲会病院泌尿器科の大城です。1988年に琉球大学医学部を卒業後、琉球大学附属病院泌尿器科に入局し、大学病院および関連病院で診療および研鑽をつんでまいりました。泌尿器科領域全般を診療しておりますが、特に泌尿器科腫瘍(腎がん、膀胱がん、前立腺がん等)、腎不全治療(腎移植、血液透析、腹膜透析など)、泌尿器科低侵襲手術(ロボット支援腹腔鏡下手術、泌尿器腹腔鏡下手術)などを専門としております。
当院の泌尿器科は、島袋浩勝医師、2020年4月より琉大病院から呉屋真人医師、與那嶺智子医師が着任し、4人の常勤医体制で外来・入院診療を行っていますが、2020年5月から町田典子医師にも外来診療の支援を頂いております。(上間南海子医師は現在休職中)
また、血液浄化センター(腎不全の患者様に対する血液透析療法を中心とする部署)も担当しており、同センターにおいては琉球大学第三内科所属の2名の腎臓専門医師にも診療支援を行って頂いております。
それに加え、中部徳洲会病院の開院以来、これまで泌尿器科の屋台骨を支えてきた安冨祖久明徳洲会理事長にも、いろいろとアドバイスを受けながら診療を行っております。これからも、最新で最良、安全性の高い医療、そして患者様中心の医療を行うことをスタッフ一同心がけていきたいと思いますので、よろしくお願い致します。
院長、泌尿器科部長
大城 吉則
当科の診療の特色
泌尿器科は尿に関する領域すなわち腎、尿管、膀胱そして尿道で構成される尿路系と前立腺、精嚢、精管、精巣そして陰茎から構成される男性生殖系に発症する疾患を治療対象とする診療科です。
当科では、ダヴィンチシステムを使用した精密なロボット支援腹腔鏡下手術による低侵襲手術(体に負担の少ない手術)に力を入れております。前立腺癌に対しては、2012年に県内ではいち早くロボット支援前立腺摘出術を導入し、これまで400例以上の手術を行っております。さらに、2017年に小径腎腫瘍に対するロボット支援腎部分切除術、2019年には膀胱癌に対するロボット支援膀胱全摘出術+尿路変向術を開始しました。そして、今後は腎盂尿管移行部狭窄症に対するロボット支援腎盂形成術の導入を予定しております。
また、泌尿器科領域のがん疾患だけではなく、尿路結石症、排尿困難、尿路感染症そして慢性腎不全に対する腎代替療法としての血液透析・腹膜透析まで幅広い疾患の診療を行っております。
患者様にとって最も適した治療・診療を提供するため、積極的に他施設とも連携をとって質の高い医療・納得のいく医療を心がけております。
主な対象疾患と診療内容
- 悪性腫瘍
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- 前立腺がん:血液検査によるPSA(前立腺がんのマーカー)検査を積極的に行い、最新のMRI検査による画像診断、がんを確定するための組織検査を実施し、前立腺がんの早期発見につとめ、積極的に根治手術療法(ダヴィンチシステムによるロボット支援前立腺全摘出手術)を行います。手術適応のない患者様については、ホルモン療法、去勢抵抗性前立腺がん(ホルモン療法が効かなくなった症例)に対する抗がん剤の治療等、更に放射線療法が適応の患者様は南部徳洲会病院や他の施設へ紹介等も行います。
- 腎がん:開腹手術、腹腔鏡下手術、ロボット支援腎部分切除術、転移性腎がんに対する免疫療法、分子標的治療およびインターフェロン療法等
- 尿路上皮がん(腎盂尿管がん、膀胱がん):手術療法(経尿道的手術、腹腔鏡下手術、ダヴィンチシステムによるロボット支援膀胱全摘出手術+尿路変更術等)、化学療法(抗がん剤の治療)・免疫療法等
- 精巣腫瘍:手術療法、化学療法(抗がん剤)の治療等
- 前立腺肥大症
- 薬物療法、経尿道的手術(TUR-P)等
- 排尿機能障害をきたす疾患(尿が近い、漏れる等)
- 過活動膀胱、腹圧性尿失禁、神経因性膀胱:生活指導や薬物療法
- 尿路結石(腎結石、尿管結石、膀胱結石)
- 薬物療法、内視鏡下レーザー結石破砕術、開腹手術等
- 尿路感染症
- 腎盂腎炎、膀胱炎、前立腺炎などの治療
- 腎不全
- 血液透析、腹膜透析
- 副腎疾患
- 原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫などに対する手術療法